領域選択とは
領域選択は、その性質上以下の二つに分かれます
1.閉鎖された領域選択
2.解放された領域選択
1の「閉鎖された領域選択」は、さらに以下の二種類に分かれます。
a.領域の範囲を可視線として持つもの
b.領域範囲が不可視なもの
順番に説明していきましょう。
1-a.
領域は閉じており、屈折した線分で構成されています。屈折点にはポイントと呼ばれる四角形が表示され、このポイントはドラッグによって移動させることが可能です。ポイントのドラッグによって領域選択範囲は、その形状を変更することが出来ます。塗りつぶしやフィルタでは、領域選択内だけが編集対象となりますが、通常の描画では、メニューバーの「表示」で現れるウィンドウ「ペイント設定」で、「領域外をマスク」に設定しない限り、編集抑制はありません。またメニューバーの「描画」→「線」では線分上を中心とした連続線が、選択中のペン先・ブラシ形状で、選択中の効果によって描画編集されます。
この種の領域選択には以下のものがあり初期設定値のツールアイコンから選択できます。
長方形の領域選択を設定します。領域範囲は4つの四角(ポイント)とそれを結ぶ4本の線分によって構成されています。ポイントをドラッグすると、四角の大きさや縦横比を変更することが出来ます。領域選択コマンドを選択中に領域内部をドラッグすることによって形状を維持したまま領域選択の位置を変更、領域外部をクリックすると新規の領域選択となります。
楕円または円形の領域選択を設定します。領域範囲は4つの四角(ポイント)とそれを結ぶ4本の線分によって構成され、線分に内接する円または楕円が表示されます。領域選択の境界は円周上になります。ポイントをドラッグすると、円の大きさや楕円の縦横比を変更することが出来ます。領域選択コマンドを選択中に領域内部をドラッグすることによって形状を維持したまま領域選択の位置を変更、領域外部をクリックすると新規の領域選択となります。
クリックした場所にポイントを作成して多角形の領域選択を設定します。右クリックすると最後に作成したポイントと最初に作成したポイントが線分で結ばれ、多角形を閉鎖することになります。ポイントを右クリックすると「ポイント追加/ポイント削除」と書かれたメニューが表示され、ポイントを増減して多角形を任意の形状に近づけることが可能です。領域選択コマンドを選択中に領域内部をドラッグすることによって形状を維持したまま領域選択の位置を変更、領域外部をクリックすると新規の領域選択となります。
これはツールバーのカスタマイズで表示させないと出てこないアイコンです。ドラッグした地点から一番近い色差に吸着し、その色差に沿った形の多角形を作成します。ポイントの増減などは前述の多角形と同じなので、あとから修正できます。画像から輪郭にそって領域を切り出したいときなどに使用します。
1-b.
領域は閉じていますが、その境界線は見えません。
をクリックするかメニューバーの「領域」→「領域外の表示」で、「チェック」か「暗く」を選択すると、領域範囲の内外が解ります。塗りつぶしは可能ですが、線の描画はできません。この形態の領域選択としては、以下の二種があります。
まず一つは
で設定する閉領域抽出です。簡単に言えば「連続した色で繋がった塊」が領域として選択されます。どの程度の色差を「同じ色」と認識するかは、オプションパネルの「あまさ」で指定します。また編集中のレイヤ・プレーンでなく、他のレイヤにあるプレーンを抽出色情報対象レイヤとしている場合もありますので、このオプションパネルは必ず確認するようにして下さい。
もう一つはメニューバーの「領域」→「領域抽出」で選択された領域選択範囲です。これは閉領域と違って複数の色を選択することができますし、また連続した色の塊でなくても同色であれば、領域として選択します。
領域抽出のウィンドウを出したら、量的選択したい色をRGBまたはHSVで選択するか、サンプリングをクリックしてキャンバス上にある画像で、領域選択対象にしたい色(設定によっては領域選択から外す色)をクリックします。クリックした地点の色情報を抽出しますので、最後に右クリックし、「条件」「対象」などの設定を確認してからね実行をクリックすると、抽出した色情報での領域選択が設定されます。
次は2の「解放された領域選択」です。これは厳密には「領域選択」というよりドラフタ(定規)をキャンバス上に設定すると考えた方が良いでしょう。塗りつぶしやフィルタは関係なく、「線」のみが有効となります。以下の二種があります。
これは最初にクリックした位置と、次にクリックした位置とを結ぶ直線です。二つのポイント(四角)を繋ぐ一本の線分から成っています。線を選択すると、選択中のペン先・ブラシ形状で、選択中の描画編集命令によつて画像に描画編集を行います。ポイントをドラッグすることによって直線の一点を固定したまま、もう一点の位置を移動させることが出来ます。線分上でのドラッグは、領域選択線の移動となります。
屈折線です。クリックした位置にポイントを設定し、右クリックで選択領域設定の終了となります。線の描画では直線とスプライン曲線との選択画面がでます。直線はポイント位置に角度を持った直線の連続線となります。スプライン曲線は各ポイントを通過した滑らかな曲線です。(ベジェ曲線ではないことにご注意下さい) ポイントを右クリックすると「ポイント追加/ポイント削除」と書かれたメニューが表示され、ポイントを増減して線をイメージした形状に近づけることが可能です。線分上をドラッグすると、形状を維持したまま領域選択線の移動ができます。
いずれの場合も新しい領域選択を設定するか、メニューバーの「領域」→「領域選択解除」を選択するか、ツールアイコンの
をクリックすると、それまでの領域は解除されます。
また領域選択中は、右クリックすると領域に関して使用頻度の高いメニューがポップアップします。再度の右クリックでクリック位置の色取得となります。